地域格差と貧困を超える
オルタナティブスクール
創出事業
持続可能な運営と
ステークホルダー全員の
ウェルビーイングの実現を
目指して
NPO法人エデュケーションエーキューブは、2025年度の草の根活動支援事業において
資金分配団体として選定されました。
この事業を通じて、北部九州地区のフリースクールやオルタナティブスクールが
持続的かつ安定的に運営を行えるように、休眠預金を活用した3年間の支援を実施します。
取り組みの背景
近年、学校に通えない小中学生数は増加傾向にあり、2023年度には346,482人と初めて30万人を超えました。 このような状況は、全国的な傾向として深刻化しています。
一方で、学校以外の学びの場となるオルタナティブスクールやフリースクールの設置状況は地域により大きな差があります。特に、私たちが活動する北部九州地区は、学校に通えない生徒数に対して選択肢が限られている状況です。


- 出典:不登校支援サイト「未来地図」、福岡県リーフレット、北九州市ホームページ、その他
オルタナティブスクールやフリースクールが少ない背景は、公的支援が乏しく、持続可能な運営の難易度が高いという点にあります。また、運営者・スタッフの給与水準も低く、運営に関わる大人のウェルビーングが実現できているとは言えません。
今回のプロジェクトでは、地域間の格差をなくし、九州地域の子どもたちが学校以外にも安心して学び続けられる場を提供できる仲間を募集します。
資金提供と実績に基づく運営支援で安定した事業を実現
7年間のオルタナティブスクール運営の経験を活かし、新規立ち上げから運営までをサポート。人材育成、資金調達、設備整備、運営ノウハウなど必要なリソースを提供し、長期的に持続可能な事業モデルの構築を支援させていただきます。
-
ヒト
・スタッフ研修の提供
・税理士・弁護士等専門家の紹介
・スタッフ評価シートの提供 -
カネ
・初期投資・運転資金の資金的支援
・助成金・補助金など資金調達の
アドバイス
・クラウドファンディング実施支援 -
モノ
・教室開設・機材購入等アドバイス
・過去講演や学習コンテンツの
アーカイブ提供
・共同カリキュラムの企画・実施 -
ノウハウ
・ロジックモデル・インパクト評価
作成支援
・ICT・AIを活用した学習の
導入サポート
・学校との連携体制構築に関する
アドバイス
持続可能な事業モデルづくり
休眠預金等活用事業とは
休眠預金等活用事業とは、「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度です。

休眠預金等の活用の流れ

今回のプロジェクトは、NPO法人エデュケーションエーキューブの事業モデルを展開するものではなく、実行団体の皆さまとイコールパートナーとして協働し、各地域の特性に応じた独自の運営体制やカリキュラムの構築を目指しています。皆さまと一緒に地域ごとの状況に合わせた学びの場を持続可能なかたちで広げていきたいと思っています。
NPO法人エデュケーションエーキューブ
代表理事兼統括PO 草場 勇一
事業概要
対象 | 九州北部を中心に、フリースクール運営法人や新規開校を目指す法人・個人 |
---|---|
助成期間 | 2028年2月末を期限とする最長2年6ヶ月 |
公募期間 | 2025年4月28日〜2025年6月15日23:00 |
採択予定実行団体数 | 3団体 |
1団体あたりの助成額 | 総額1,000~1,200万円程度(年間約350万円) |
対象となる団体
福岡(除く福岡地区)、佐賀、長崎、大分など北部九州地域において、持続可能な“学校の代わり”となる学びや体験の環境を構築し、子どもたちの多様な学びを支えたいという強い思いを持つ団体を対象とします。
すでに取り組んでいる団体はもちろん、資金分配団体の支援を受けながら今後取り組もうとする団体や取り組みへの意欲を持つ個人も含みます。
・オルタナティブスクール・フリースクール等を展開している法人・団体
・オルタナティブスクール・フリースクール事業を開始したいと考えていて、既に放課後等デイサービス等の困難を抱える子どもの支援経験がある法人・団体
・新たにオルタナティブスクール・フリースクール等を開校したいと考えている個人(法人設立を前提)
・家庭環境や障がいの有無にかかわらず、すべての子を受け入れようと取り組む意欲のある団体
期待する活動概要
北部九州地域において、以下のような活動を通じて「学校の代わりとなる学びの場」の選択肢を地域に根付かせ、学校に通えない子どもたちが安心して学べる環境の構築を図ることを期待しています。
- ・学校に通えない子どもが通えるフリースクールやオルタナティブスクールの運営
- ・多様な子どものニーズに応じたカリキュラムや体験活動の導入・改善
- ・子どもたちが安心して過ごせる日常的な支援体制の整備による、子どもの心身の健康の回復やウェルビーイングの向上
- ・情報発信や地域との継続的な対話を通じた「多様な学びを認める社会」の実現に向けた理解の向上
本事業に求める要件
- 1.安心して通える学びの場を作ること
不登校の子どもが学校の代わりに通える場として安心と学びの両立を目指していること - 2.活動を継続できる体制づくりに取り組むこと
運営スタッフや役割分担を整え、事業終了後も継続できる体制を目指していること - 3.多様な関係者と連携を行うこと
保護者、学校、行政、地域などと協力し、共に支援を進めること - 4.経済的な事情にかかわらず通学できる配慮があること
家庭の状況に関係なく、誰でも通えるよう料金や支援制度を工夫すること - 5.子どもに合った学びや体験を提供しようとしていること
子どもの個性や興味に応じた柔軟で創造的な学びに取り組むこと
審査における歓迎要件
実行団体の選定にあたっては、本事業の目的である「地域に根ざした持続可能な学びの場の創出・拡充」に資する社会的成果の最大化の観点から行います。また、地域・団体の多様性や、取り組みの着眼点・手法の多様性にも配慮し、特定の地域・属性に偏らないよう選定を行います。そのうえで、以下のいずれかに該当する団体については、短期的なアウトカムの実現可能性が高く、支援の効果が大きいと判断されることから、優先的に選定する場合があります。
- • 既存資源の活用が可能な団体
すでに施設・設備・スタッフ等の運営資源を有しており、事業開始にあたって準備が整っている、または見通しが立っていること。 - • 自己資金の確保または調達見込みが明確な団体
自己資金を保有している、もしくは寄付・会費・クラウドファンディングなどによる資金調達の具体的なシナリオを有していること。 - • スクール等の運営実績がある団体
フリースクールやオルタナティブスクールなど、子ども向けの教育・居場所事業の運営経験があり、既に一定のノウハウを有していること。 - • 地域・関係者からの信頼と支持を得ている団体
地域住民、保護者、学校関係者、行政など、関係ステークホルダーとの関係性が築かれており、協働・連携の体制があること。
事業を通じて、実⾏団体の皆さまに期待する姿勢
本事業を通じて成果を最大化するため、以下のような姿勢で取り組んでいただくことを期待します。これは提出書類に記載する項目ではなく、団体としての考え方や姿勢として共有されることが望まれます。
- 1.イコールパートナーとしての協働姿勢
資金分配団体や他の実行団体と対等な立場で学び合い、共に事業をつくりあげていく姿勢 - 2.成果(アウトカム)志向の取組
短期・中長期のアウトカムの達成に向け、活動の目的や成果を意識して取り組むこと - 3.地域のリーダーとしての意識
地域における多様な学びの担い手として、他団体や関係者に波及するような好事例の実践者 - 4.社会的認知の向上への貢献意識
活動を通じてオルタナティブスクール等が学校に代わる正当な選択肢として認められるよう、広報・啓発にも前向きに取り組むこと - 5.持続可能性の探求と改善への意欲
支援に頼るのではなく、自立した運営体制を構築し続けようとする意志と、継続的に学び・改善する姿勢を持つこと
伴走支援
自主事業での7年間の運営実績に基づき、豊富な伴走支援メニューを整備しています。実行団体が抱える課題をともに考えながら、独自性や地域性を活かした、持続可能な運営体制の構築を支援します。
■ ヒトの支援
• 新規スタッフ研修の提供
• 他団体との共同スタッフ研修の実施
• スタッフ評価シートの提供と活用支援
• 税理士・弁護士等専門家の紹介
• オンラインでのカリキュラム提供
■ 資金の支援
• 休眠預金による初期投資・運転資金の資金的支援
• 教室開設・機材購入等の資金活用に関する検討・アドバイス
• ファンドレイジング(助成金・補助金・クラウドファンディング)のアドバイス
• 授業料設定や価格戦略に関するアドバイス
• 奨学制度の共同寄付募集支援
■ ノウハウの支援
• 理念・行動規範など作成のサポート
• ロジックモデル・社会的インパクト評価など実施支援
• 運営マニュアルの作成支援
• ICT・AIを活用した学習の導入支援
• 共同カリキュラムの企画・実施
• 過去講演や学習コンテンツのアーカイブ提供
• 学校との連携体制構築に関する支援
公募申請・審査の流れ

公募説明会
5月1日に公募説明会を開催しました。当日の動画は以下のURLからご確認ください。
https://drive.google.com/file/d/1y7_cTAo_4r0-2o0sxWj50hj7L70LKr3A/view?usp=drivesdk
また、当日に使用した資料は以下からダウンロードください。
・公募説明会資料(最終版)
・JANPIA公募説明会(24_エデュケーションエーキューブ)
公募説明会動画を視聴された方は下記のアンケートにお答えください。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdU4iUUtxDpjiMqAsk75Fp2T2kkCU0n8rNu0rFLYQ_ikmM_Aw/viewform?usp=sharing
申請方法(5/2公開)
公募期間
2025年4月28日〜2025年6月15日23:00
申請方法
1. 以下「申請前登録フォーム」よりメールアドレスをご登録ください。
2. 必要書類を指定メールアドレス(info@education-a3.net)へ提出してください。
その際、件名は“公募申請書類(団体名)”としてください。
※「申請に必要な資料」にてご確認ください
3. 公募期間中に上記対応を完了いただくことで申請完了となります。
※個別相談をご希望の方は「申請前登録フォーム」に登録の上、希望日をご入力ください
※指定メールアドレス:info@education-a3.net
※申請情報の管理のため、フォーム回答後に書類をご提出ください。
留意事項
・上記全ての対応が公募期間内に完了することにより「申請完了」となります。
いずれか足りない場合には、申請要件が満たされませんのでご注意ください。
・本申請フォームにも事業についてのご質問が複数ございます。
申請前登録フォーム
「こちら(申請前登録フォーム)」より情報登録を行い、手続きに進んでください。
なお、その後届く「本申請フォーム」では、現状の団体のご活動状況や体制、一部お考え等をお伺いする質問がございます。
申請に必要な書類
公募要項を必ずご確認の上、ご申請ください。
※以下の資料が格納されています。
・地域格差と貧困を超えるオルタナティブスクール創出事業公募要項最終版
・(参考)実行団体向け積算の手引き
・(参考)実行団体向け精算の手引き
・(参考)資金提供契約書(ひな形)_法人格有の主体用
・(参考)資金提供契約書(ひな形)_任意団体用
・申請に必要な書類(様式1~8)
提出書類
(様式1)助成申請書 |
(様式2)事業計画書 |
(様式3)資金計画書等 |
(様式4)自己資金に関する申請(任意) |
(様式5)コンソーシアムに関する誓約書(コンソーシアム申請の場合) |
(様式6)団体情報 |
(様式7)役員名簿 |
(様式8)ガバナンス・コンプライアンス体制現況確認書 |
定款 |
登記事項証明書(全部事項証明書) |
事業報告書 ◆ |
決算報告書類 ◆ |
団体パンフレットや広報資料(任意) |
※◆の資料はいずれも過去3年分。設立から3年未満の団体は提出可能期間分のみ提出ください。
※詳しくは募集要領をご確認ください。
個別相談会・勉強会
・実施期間:2025年5月8日(木)~6月7日(金)
・所要時間:1回につき30分~最大1時間
・参加方法:オンライン開催(web会議システム「zoom」予定)
※個別相談会は申請検討する団体と本助成事業担当者が、個別で相談対応します。
※勉強会は、事業計画書、資金計画、ロジックモデルの作成など申請団体共通のテーマで開催を予定しています。
※申し込みは5月1日(木)公募説明会終了後に開始します。
※個別相談をご希望の方は「申請前登録フォーム」に登録の上、希望日をご入力ください。